2012年12月28日

セネガルへの出張

 先日12月14日から24日までセネガルのダカールへ出張しました。
現在マリは政情不安定のために渡航が難しいため、現地スタッフをダカールへ呼び、カラの活動について打ち合わせをするための出張でした。ダカールへはジャワラとスマイラ、そしてラミンが来ました。
 久しぶりにスタッフと再会し、村の情報を聞き、事業は計画通りに順調に進んでいることを確認しました。しかし問題は、会員の方々のご支援で建設している3カ村の新規産院です。
2ケ村(キバ村とコニナブグー村)では建物の建設が終了し、現在はベットや分娩台、戸棚を製作中です。
しかしママブグー村では、長老の1人が土レンガでの建設に反対し、セメントレンガでの建設を主張しているために、建設が始まっていないと言うことでした。
これはカラとの最初の契約に違反しますので、理解が得られない場合には、他村へ建設することとしました。もう一度スタッフのアワが交渉する予定となっています。
 この3産院で働く助産師3人の育成は12月で終了します。特にコニナブグー村から研修に出ている女性は優秀なため、看護士の勉強もすることになり、1ヶ月研修を延長することになりました。このための費用は村が負担します。
 
 ここでチョット楽しい話を。
 マリから来たスタッフのスマイラは初めて飛行機を経験しました。東京事務局スタッフから事前に「飛行機に乗る時には靴を脱ぎ、機内に入ったら自己紹介をするように」と(ふざけて)伝えてありました。
 ダカールでスマイラにあったら「海にも挨拶した」と笑っていました。なんとスマイラはストライプのスーツを着ていました。一生に一度のチャンスに多分無理をしたのでしょう。
ダカールの街での昼食はマリの2倍以上の値段で驚いていましたが、マリでは食べたことのない海魚のムニエルのホワイトソースに感激、仕事の後には、海や船を見に行って喜んでいました。
2mを超える身長の男性の多い中で、アフリカの民族服装は見かけず、スーツスタイルの人が多く、バマコとのあまりにも違うダカールの発展にも驚いていました。
 帰国時には空港で6時間以上も待つようでしたが、満足のいく感激的な出張だったとのことでした。
アフリカのパリと言われ、国際会議も多く開かれているダカールの発展は目覚しいです。日本とはチョット違った感じの「すし屋」も数件あり、プラスチック製の大きな大仏を飾っているレストランもありました。
バマコの様にバイクや自転車は殆ど見かけなく、乗用車が大半でした。しかし街は道路の破損箇所も多く、その上とても不衛生でした。ジャワラは「バマコの方が田舎だが、やっぱりバマコがいいな・・」と言っていました。
写真は、スマイラが挨拶したダカールの海です。【夕暮れの海岸とモスク(イスラム寺院)】
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posted by CARAブログ at 18:06| 代表村上より

カラコンサート『かけはし2012』

 12月2日にカラの恒例となっておりますコンサート『かけはし2012』が、多くのお客さまをお迎えして楽しく終了致しました。
 マリの人たちへのカラの支援をご理解してくださっている表れと理解し、事務局一同感謝いたしております。
当日は、いつものように暖かく上品な原田さんの歌に、心が豊かになった2時間でした。
多くの会員の方々からマリの政情をご心配戴きましたことにもお礼を申し上げます。今回はコンサートのスター4人をお写真でご紹介致します。
常連となっております伴奏の並木氏、中上氏に加え、今年はベーシストの菅井氏にもお願いしました。
「パリの空の下セーヌは流れる」の演奏から始まり、アンコールの「ラストダンスは私と」まで
お客さま・演者の方々が一体となった世界に吸い込まれるような時間でした。
出演者の方々、本当にありがとうございました。


左から 中上香代子氏(ピアノ)、菅井信行氏(ベース)、原田康子氏、並木健司氏(ギター)
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posted by CARAブログ at 17:54| イベント

2012年10月12日

グローバルフェスタ@日比谷公園

10月6・7日 日比谷公園にてグローバルフェスタが開催されました。
6日は好天に恵まれ、「緑のサヘル」の事務局長の菅川氏と合同で、一日2回(2日間で計4回)ワークショップを開き「NGO支援からみえるもの」というテーマで、夫々の団体の支援についてお話をしました。
7日は朝から冷たい雨が降っていましたが、午後には青空が広がり訪れる方が増えました。

アフリカのとんぼ玉や彩色の美しい布に興味を持たれた人が私共のテントに足を止めて下さいました。
長い間支援をいただいている方が遠方から足を運んで下り、一緒にいらしたお孫さんの成長に驚き時間の流れを感じました。
これからの支援を申し出てくれた学生、社会人の方が相談をしに訪ねて来てくださったり、また他の団体の方々と情報交換をしたり実りのある2日間となりました。

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posted by CARAブログ at 19:37| イベント

2012年10月06日

NGOの現場から〜マリ共和国農村支援の場合   @名古屋大学 9月21日

名古屋大学の学生さんたちを対象とした講演会を行いました。
学生さんの中に今後国際ボランティア、国連機関、国際研究機関で働きたいという希望者もおり、将来の進路を考える上での参考にしたいという事で、ボランティアという仕事の具体的な実態や、何故ボランティアなのか?
などをテーマに講演いたしました。
今回は2009年にカラのマリ現地を訪問したことのある、名古屋大学生命農学研究科の神山拓也さん主催によるものでした。
当日は益子のイベント中でもあったため、酷暑の中名古屋への日帰りという強行軍でしたが、学生さんたちから熱心な質問もあり、非常に有意義な時間であったと思いました。
参加者の中には、2日後に青年海外協力隊員としてベナンへ出発するという卒業生の女性もいました。
今回のような、若い方々へ何らかの手助けが出来るような講演を積極的に開催できれば、と思います。
posted by CARAブログ at 01:35| 講演会

土祭(ひじさい) 参加報告

土祭(ひじさい) 9月15日 〜 23日 主催:土祭り実行委員会にて展示とトークショーを行いました。

 今回初めて益子市の各所で開催された、土祭り2012住民プロジェクトのイベント企画「アフリカ マリの泥染めを知ろう」に参加しました。
益子在住NPO法人【MCAA】(理事長:鈴木 稔氏)は、益子在住の著名な陶芸家の集まりです。MCAA様の献身的なご協力により、想像以上の好評を得ることが出来ました。
期間は9月15日から23日までの9日間と、今までに経験のないような長期間でした。
会場は益子町の【6ギャラリー】という白壁の瀟洒なギャラリーで、壁面に展示されたマリの泥染めがとても美しく引き立っていました。
来訪者に生(なま)の西アフリカの人々の生活を感じていただけたようで、マリを訪ねてみたい!という方も多くいらっしゃいました。

 期間中の16・19日にトークショーを行ないました。
アフリカの歴史や人々の生活についてセネガル人のマンスール ジャーニュー氏が、カラ支援活動の経過と成果、そして日常に生きる泥染めについて、を代表の村上 一枝が、お話ししました。
19日のトークショーには藍染作家の日下田 正氏が参加してくださり、氏のご協力で泥染めのワークショップもおこなわれました。
また、16日にはハイビスカスジュースを参加者へもてなし、19日にはMCAAのメンバーにより何度も試行錯誤して完成したティガティゲ(有料)も振舞われました。
ティガティゲとは、ペースト状のピーナツを調味料に使用したソースで、野菜も入っていて、日本のシチューの様な料理です。
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posted by CARAブログ at 01:30| イベント